名刺から収益を最大化するクラウドサービス「リンクナレッジ」で世界を目指す

Sansan株式会社

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vol.2成長の源泉「Sansanのカタチ」

「名刺管理・共有」を起点に企業の収益を最大化するクラウドサービス「Sansan」を提供し、急成長中のベンチャー、Sansan株式会社。CRM/SFA分野で躍進を続ける同社で「Sansan」の開発責任者として活躍し、現在、新しいプロジェクトに携わるエンジニア藤倉氏に、Sansanへ参加する経緯や同社の魅力についてお聞きしました。

Sansan株式会社 GEESプロジェクト部 プロジェクト副責任者藤倉成太

−GEESプロジェクトに携わっている方には、どのような方がいらっしゃるのでしょうか。

 現在は、取締役の常樂(じょうらく)と私の2名です。2名とも開発部門から離れて、独立したプロジェクトとして立ち上げました。データ入力システムだけでなく、関連するオペレーション全体の効率化を目指していますが、なにぶん手探りでやっているのでプロジェクトの完遂までのスケジュール感は、はっきり言って分からない(笑)。まずは検証的・実験的フェーズを年内にやってしまおうというスケジュール感で動いています。
 今の入力の仕組みは、自社センターでの入力が中心に考えられています。そこで課題になるのが、一日にデータ化する名刺の枚数です。名刺がどのくらいスキャンされるのかというのは予測がしにくいものなんですね。季節単位で見ると、だいたいの変動性は読めるのですが、デイリーでの予測はなかなか厳しい。
 また、予測できたとしても、たとえば、「今日は1,000枚でした。明日は5,000枚の見込みです」となると、処理量が5倍違います。5倍の処理能力を得るためには、単純に考えると5倍の人員が必要です。そうすると「明日の入力オペレーターのシフトはどうなっていたっけ。人数が足りなければ、急遽集めよう」という具合に、人員確保、シフト調整にかなりの労力がかかりますので、自社センターだけで最適化するのは大変なのです。

−1日の入力枚数で、そんなにブレが出てしまうものでしょうか。

 かなりブレがありますね。ある程度予測しやすい場合もあります。例えば、展示会に出展されたお客様がいると、1日で数万枚の名刺がスキャンされてきますし、弊社サービスを導入した当初には、お客様が過去に取得して溜めていた名刺を全部入れていただくので、瞬間的に取り込み枚数が増えます。ただ、「近いうちに通常より入力枚数が増えるな」ということは予測できても、日にちや枚数まで予測しきるのは困難です。

−そうすると、アウトソースを組み合わせて最適化するという方法も考えられますか。

 そうですね。年内の検証フェーズのうちに、「どれだけの名刺が入力されても、自社センターは淡々と一定量をこなし、自社で足りない分に関しては社外リソースを活用する」という体制を確立して、業務効率を上げたいと考えています。
 それが上手く軌道に乗れば、次はこれまで使い倒してきたシステムのリメイクに取り掛かります。そこまでやったら、プロジェクトの完遂もだいたい見えてくるかなと思います。

−ところで、貴社のサービスの特性を考えますと、スマートフォンへの対応は今後より重要性を増すと思われますが、現在注力されている点について教えてください。

 現在力を入れて開発中の個人向けサービスは、スマートフォン向けのサービスとして、iPhone・Androidのアプリケーションの開発を中心に取り掛かっています。また、「Sansan」に関しては、これから対応を強化していく予定です。現在、スマートフォンでは、ブラウザから使っていただくことはできるのですが、アプリの開発についてはこれからです。

−エンジニアの視点から、Sansanという会社を紹介していただけますでしょうか。

 先ほどお話したように、僕は技術のための技術が結構好きでした。面白い技術、レベルの高い技術、新しい技術が好きだったんです。でも、私たちはサービスプロバイダーなので、使ってくださっているユーザさんに価値が届くかどうかでサービスが評価されます。使われてる技術がなんであるかは関係ない。
 「難しい技術を使えるのは結構だけれども、必要なときに必要な技術を使えれば十分。難しい技術を使えることには一文の価値もない」、Sansanでの仕事を通じて結局はそういうことに気付かされたわけです。それまでの価値観をガラっと変えさせられた部分ですね。エンジニアであっても、ビジネスマンとしての考え方が求められるんです。今では、実際そうあるべきだなと思っています。
 昔、シリコンバレーにいた頃には気付かなかったんですけど、今振り返ってみると、向こうのエンジニアたちはビジネス的な発想が強いなと感じます。自分たちのテクノロジを誰かに説明するときは、この技術によってこういうふうに世界が変わるんだと説明するんですよ。この技術はこんなにたくさんのデータを処理できるんだとは言わないわけです。
 営業とエンジニアでは役割が違いますから、それぞれのビジネスパーソンたる考え方があると思いますし、両者のアプローチは違っていて良いと思います。そうした違いをお互いに認めながらも、エンジニアとして価値の高いアウトプットを出していけるというか、出させられる環境がSansanの魅力だと思います。

−他に「Sansanらしさ」を感じる仕事や制度、エピソードについて教えてください。

 当社には「Sansanのカタチ」という理念があります。Sansanの社員が目指すべき姿勢を言葉に表したもので、週に1回全社集会で唱和しています。全員声をそろえて読み上げるなんて、今時珍しいですよね。でも、これはとても芯をとらえているなと思っています。例えば、仕事に取り組む姿勢を表すメッセージとして、「考え、動き、形にする」というものがあります。考えているだけではだめだし、考えなしで動いていてもだめだし、最終的に形になっていないと意味がない。だから、常に考えるわけです。「今回のこの決断は考え抜いた結果だっただろうか」と、一つ一つの行動を振り返る。他のメッセージについても同様で、毎週声に出し、日々振り返ることを繰り返していれば、自然と体に刷り込まれ、日々行動する上での価値基準になっていきます。

 当社に入社する前の10年間のSIer人生では、そういう価値基準で評価されたことがなかったのですが、今思い返すともったいないことをしたとさえ感じます。以前は、誰よりも早く難解な技術を分かっていれば、それなりに評価されていました。しかし、その10年、今のような価値基準だったのなら、おそらく技術者としてのレベルはもっと高まっていたのではないかと感じます。面白い技術ができるとか、面白いものが作れるとかいうことよりも、どういう価値基準に沿って仕事をする環境かということが、自分を高める上で非常に重要だと感じています。

−コミュニケーションが活発というか、議論が好きな社風と伺いましたが、どのように感じていますでしょうか。

 最近は組織としても大きくなってきているので、昔のようなピアツーピアでのコミュニケーションは減ってきていて、階層構造に沿ったコミュニケーションが増えていますけど、取締役や創業初期から参加しているメンバー、徐々に加わった比較的新しいメンバーとのバランスが良いなと感じています。社長の寺田がワンマンだったら、コミュニケーションが取りにくかったかもしれないですけど、途中でジョインした秋山も含めて6人の取締役がいて、それぞれのコミュニケーションがとても活発です。取締役は部長を兼務しながら現場もみていて、その現場には創業初期から参加しているメンバーが数名ずついます。そうした人たちは各取締役(部長)に対して物を言うのに何ら抵抗がないんです。創業初期のメンバーと新しく入社してきた人間も気兼ねなく議論できるので、良い意味で遠慮がない社風だと思います。そして、遠慮がない割には、謙虚さとか感謝とかを大切にしていて、割と熱い人間が多いのも特徴的です。「感謝を言葉に出せる人って凄くない?」のような共通の認識があり、変に大人ぶったりしないというカルチャーが出来てきているかなと思います。

−組織が成長したことにより、変化していると感じることはどんな点でしょうか。

 以前にも増して効率を重視するようになりました。コミュニケーションについても同じで、自身が入社した、全社員がまだ10数名の頃は、例えば「この機能のこの画面はどっちがいいか」といったことを全社員で投票して決めていました。他には、1行の文言を決めるのに「その文言は分かりやすいか、分かりにくいか」と延々2時間も話をしたりしていました。今では、社員数も増えたし、それぞれが自分たちのミッションの中で最大限の効率を求めて仕事を勧めているので、なかなか当時のように合議制では進められないですよね。
 例えば、新しく追加する機能の仕様をFIXする立場にいる人間からすると、全員集められれば楽なんですよ。「全員で決めたじゃないか」と言い逃れが出来るんです(笑)。けれども、今はそれが出来ない。誰を、いつ、どのタイミングで巻き込んで、どのようなプロセスで物事を決めていくのかを常に考えながら進めなければいけないという点では、難易度が上がったと思います。

−入社される方々のバックグランドも変わってきているのでしょうか。

 変わりましたし、開発部門では求める人物像を少し変えました。私が入社した前後に、エンジニアが何名か入りましたけど、今も中心的な人物として活躍しています。そういう力のあるメンバーを2人、3人集めて同じプロジェクトを任せるのはもったいない。次のリーダーになってもらえるような若手を増やし、当社で経験を積んだメンバーと一緒に働いてもらい成長してもらうべきではないかということになってきています。そこで、新しいメンバーには、比較的経験が浅くても技術者としてのセンスが良さそうな人を採用しています。

−新しく入社されている人たちはどのような志向で貴社に入社されているのでしょうか。

 SIerにいて、技術が好きで好きでたまらない。でも、SIerではお客様からやって良いと言われたことしかできない。そのため、フラストレーションが溜まっていて、オリジナルなサービスを延々つくり続けたいと考えて、入社をしてきた人が多いです。これは、ソフトウェアの技術者であれば、割と多くの人が持つモチベーションだと思います。
 また、当社よりも先をいっているベンチャーというか、今では規模が拡大してしまった元ベンチャーがいくつかありますが、「そういう会社さんに行くのはちょっとな」と考える人も多いですね。大きな組織で埋没してしまうのは避けたいと考えるのでしょう。そういうところには、すでに凄い方たちもいるでしょうし、入社していきなり上位レイヤーの仕事ができる見込みは薄いということだと思います。

−貴社のホームページに「神山からこんにちは」というブログがありますが、徳島県神山をサテライトオフィスにした働き方や、独自の制度について教えてください。

 先ほどの「Sansanのカタチ」に「働き方に革新を起こす」をいうメッセージがあるのですが、それを自分達でも体現しようということで、社員の働き方を応援する制度がたくさんあります。また、制度と言えるほどではないのですが、内勤の人間であれば服装は自由ですし、日中でも集中力が高まるのならイヤホンで音楽を聴きながら仕事をすることを良しとしています。生産性を極限まで高めるためには、色々自分なりに工夫してやって良いというのが基本スタンスなんです。
 「神山」プロジェクトは、徳島県の神山という地の山の中にある古民家をサテライトオフィスにしてみようという試みです。スカイプ等でビデオ通話ができますけどそれも決まった会議の枠のみ、お客様からの電話も鳴らないという環境で、周囲もとても静かなところです。そういうところで仕事をすれば、生産性が高まるんじゃないかという仮説に基づき、「やってみよう」ということでスタートしました。

 他には、社員間のコミュニケーションを深めるための制度もいくつかあります。数ヶ月に1回、多いときには月に数名の社員が入社してくる時もあるのですが、社員数が増えてくると名前を覚えるだけでも大変になりますし、特に部署が異なると会話をするきっかけも少なくなってしまいます。そこで当社では「Know me(ノーミー)」という制度を設けています。部門をまたいで、普段絡みのないメンバー3人までの飲み会であれば、一定額まで会社が飲み代を補助します、という制度です。

−結構、積極的に使われる方が多いのでしょうか。

 社員が入社すると必ず「飲みに行こう」と働きかけるメンバーもいます。個人では月に2回まで使えるのですが、新入社員が入ってきたときは、3ヶ月連続でその権利を使い切れるよう推奨されており、自ずとコミュニケーションが活発になるようになっています。

−「勉強会」の参加も奨励されているそうですね。

 そうですね。エンジニアの業界は広いようで狭く、色々な外部の勉強会に出ると「あの人がまたいる」ということがよくあります。そういうことをきっかけに色々と面白い話ができたりとか、「あの面白い人がいる会社って、ナントカという会社だよね」ということで会社の知名度やレピュテーションが上がっていったりするんです。当社メンバーには、エンジニア向けの勉強会に積極的に出てもらいたいと思っています。
 また、勉強会にはたいてい懇親会がセットになっていますが、懇親会だけ行かないとなるとさきほど挙げた効果は薄れます。懇親会まで参加することで話をする機会が増えるので、勉強会の懇親会費も会社からの補助があります。当然、勉強会ですからレポートの提出義務はありますけどね。

−外に出て行くという志向の方々が多いということでしょうか。又、そのような人を選んで採用しているのでしょうか。

 選んで採用しているわけではないです。ただ、社外との交流に積極的なメンバーは多いですね。中には勉強会に参加することを好まないメンバーもいますが、実はそういう人の方が外部との付き合いは多かったりもしますね。外部のエンジニアの方とツイッターでフォロー・フォロワーの関係になったりして、「最近よく一緒に飲んでいるんですよ」という報告を受けることもあります。

−最後にSansanとして、また藤倉さん個人としての目標を教えてください。

 最近まで開発グループをみていたので、そのような立場から言わせていただければ、できれば世界トップレベルの面白い開発グループにしたいと思っています。今いるメンバーには技術者として飛び抜けて欲しい、突き抜けて欲しいと思っていますし、そういう環境を提供する準備は出来ているのではないかと思います。後は、新しい人たちに勇気を持って飛び込んでもらえれば、面白いチームが出来るはず。それがSansanの藤倉としての夢です。
 そのためには、ユーザにとって物凄く価値のあることをやり続けることが大事だと思います。目的ではなく、手段として、レベルの高いテクノロジはどうしても使っていかなければいけないので、そういう意味で面白いテクノロジを積極的に導入していきたいですね。当社のエンジニアが単なる技術屋さんとしての視点ではなくて、ソリューションアウトな価値基準や視点を持ち、それぞれのメンバーがお話したような制度を活用しながら勉強会などで露出していけば、「Sansanのエンジニアって面白い人が多いよね」という評価につながっていくと思います。

 個人としての目標は、最終的には世の中をより良い方向にもっていくようなサービスを作っていきたいと考えています。物が出来ればサービスが勝手に広まっていくわけではないことを知りましたし、「サービスってこうやって拡がっていくんだな」ということをまさに今、Sansanで見ているので、いつか自分もそういうサービスを生み出したいと思います。

−お忙しいところ大変ありがとうございました。

(了)

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